Diary『街角美術館』
先週の日曜日、6月3日は、京都三条御幸町角にある1928ビル3階「ART COMPLEX」にて“シアター・ザ・フェンス meets やなせなな~遠い約束”と題した公演を行いました。
これは、わたしの大学時代の恩師が主宰する劇団シアター・ザ・フェンス(※プレイバックシアターを演じる劇団)と、やなせななのコンサートのコラボという企画で、去年の11月頃から構想を練り始め、紆余曲折を経ながらも、どうにかこうにか実現しました。
今回は、準備の段階から不慣れな点が多々あり、かなり苦戦しましたが、いろいろな方の助けや支え、出演者同士の協力もあって、当日の客席はは立ち見が出るほどの満員御礼!ほんとうにうれしかったです。実験的な内容で、いただいた感想もさまざまでしたが、私自身は今できることを出し尽くし、大変勉強になった企画となりました。
お忙しい中、足を運んでくださったみなさま、本当にほんとうにありがとうございました。
この公演で、かなり力を入れて作ったのが宣伝チラシでした。
演劇や舞踏の公演の宣伝美術は、音楽のそれとは一線を画するものだと今回感じたのですが、たとえ小規模な公演でも、チラシそのものが既に芸術作品、と言えるほどの、大変高いクオリティを持ったものがほとんどなんです。少々無理をしてでも、宣伝美術にかなりのお金をかけたりすることも少なくないと聞きました。参考のために手にしたものの中には、ぱっと人目を惹き、「何?何?」と見る方の想像力をかき立てるものや、額縁に入れて飾っていても、インテリアとして充分素敵なものがたくさんありました。
今回は、音楽の公演というよりは劇に重きを置いていたので、芝居や舞踏の宣伝美術を数多く手がけておられる清水俊洋さんという方にお願いして、チラシを制作していただきました。
この劇のチラシを始め、このところわたしはデザインの場面に立ち会うことが多くなりました。
チラシ、CDジャケット、歌詞カード、ホームページ…デザイナーさんにお任せするとはいえ、 チェックの段階ではいろいろなことが気になったりするものです。角度ひとつ、改行ひとつ、文字ひとつ。小さな違いが、大きな差を生み出します。受け取る側にはわからない程度の、ほんのちょっとのことなんですが、こだわりを捨てずに作ると、わずかな違いで「良い感じ」が伝わったりするんですから、やはりその差は重要です。
こういう作業の現場を少し知ると、街を歩いていても、今までより宣伝ポスターなどに目が行くようになりました。おお、こういう字体にしているとかわいいな、とか、こんなレイアウトは素敵だな、とか。
そんな細かいことばかりでなく、わあ!この絵いいなあ!と感じる機会が増えました。今まで注意を払っていなかったけれど、街は魅力的な作品でいっぱいです。
きのう、わたしの地元の電車(近畿日本鉄道)の駅で、その鉄道会社の企業ポスターみたいなものを見かけました。
真ん中に白と黒のチェック模様のちいさな電車の写真(絵?)と、レトロな文字で「チェックの電車」と書かれていて、他に余計なものは描かれておらず、すっきりしているんです。全体の色は、薄い緑色だったかな…。
内容は、電車を定期検査していますから安全です、というような意味だったと思うんですけど、それより何より、その画が素敵なポスターでした。近鉄ご利用の方は、一度チェックしてみてくださいね。

