Diary『証』
月日の経つのは、どうしてこんなに早いのでしょう。
もう師走。またしても、ダイアリーの更新に間があいてしまった…。
写真は我が家のゆきちゃん。うるうるした、大きな瞳が自慢です。
あたりはすっかり寒くなりましたね。2008年ももうすぐ終わり。
先日、わたしは大阪のフェスティバルホールに、Song For Memoriesのコンサートを観に行って来ました。元オフコースの鈴木康博さん、元赤い鳥(ハイファイセット)の山本潤子さん、元ふきのとうの細坪基佳さんの3人が、サポートメンバー(Gt.)ひとりを加え、ほとんどギターのみの演奏で、なつかしい歌を歌う、というシンプルなライブ。
年輪を重ねた歌声は、昔のレコードより一層の輝きを放ち、ゆったりとした立ち居振舞いも、言動も、余計な力が一切感じられなくて、そのリラックスしたステージングが、とっても素敵でした。
客席を見渡すと、ほとんどがが60~50代くらいの方と見受けられます。次いで40代、といったところ。
夫婦らしき年配カップルが、肩を寄せ合って聴いていたりして。ほほ笑ましい姿でした。
会場には、青春時代を彼ら(オフコースや赤い鳥やふきのとう)と共に生きたわよねえ、という、何だか独特の仲間オーラみたいなものが溢れていて、わたしは何となく、置き去り気分。
でも、コンサートが始まると、たとえリアルタイムじゃなかったとしても、わたしにとってもなつかしい名曲がどんどん演奏され、感動しきり。中でも山本潤子さんの「フィーリング」は、本当に鳥肌モノで、有無を言わさぬ歌力に、気がつけば涙がにじんでいたのでした。
そんな3人が、MCで話していたのは、最近の音楽事情。
イマドキは、パソコンで音源ダウンロードしちゃったら終わりなんだって。ジャケットとかないんだよ。さみしいなあ。心配にならないのかな。
そんな会話をひとしきりした後、細坪さんが「残るものを作りたがらない時代になったんだよ」と、ぽつり。
わたしの心に、その言葉はすとんと入って来ました。
確かにそうだ。
昔、レコードは高級なもので、ラジオから流れる歌に惹かれて、いざLPを買うとなると、何日も迷った挙句ようやく手にしたものだよ、と、年上の人から聞いたことがありました。やっと手にしたからには、そのLPを大事に、必死で聴いたとのこと。わたしは、そんな時代の最後、ちょこっとだけかぶっていた世代で、わたしより若くなると、そういう経験をしている人が、ぐっと少なくなるのではないでしょうか。
今は、ケータイやパソコンにダウンロードして、歌詞は読まない、飽きれば消去。はい次、はい次、で音を消費し、それは泡のようにはかなく消えてしまうことがほとんどです。曲の向こう側に見えるはずの、人間の姿はぼんやりしてしまう。
もちろん、例外はあります。最近学校公演で知り合った高校生に話を聞くと、自分の好きなアーティストの生き方に想いを馳せて、真摯に耳を傾けている、そんな思いを実に熱く語ってくれました。
でも、時代の音楽とも言えるようなものは、いつからかはっきりした輪郭を持たなくなったような気がするのです。
肩を寄せ合ってコンサートを聴く、老夫婦の背中を見つめながら、わたしはなぜか、かなしい気持ちでいっぱいになりました。わたしもまた、そんなぼやけた輪郭の時代に育ち、そこにさほどの違和感を抱くことのできない世代だからです。
僕たちはこれからも、こうしてたいせつな歌を歌って行きます。
ステージの3人はそう言って笑いながら、がんばろう、といったメッセージの新曲を、明るく演奏して去ってゆきました。
残してゆきたい青春の証と、今の自分。その両方を、肩肘張らずに表現していた、偉大なシンガーソングライターたちの姿を目の当たりにし、わたしはそれでも勇気づけられたのです。
良いものは良いのです。
伝わった誰かの心に残り、命と共に生きる記憶、そして感動。
これからも、わたしは音楽を愛し、ていねいに耳を傾けてゆきたい、と改めて思いました。


ダイアリーの更新を毎日今か今かと待っていました。ありがとう。こゆきちゃん、とても可愛いですね。私の子供の頃、我が家にも猫がいました。メリーという名前で老衰で亡くなりましたが
「こゆきちゃん」の写真を見て思い出してしまいました。
ななさんの、あの素晴らしい歌声の秘密は、ななさん自身が謙虚にシンガーの歌声に耳を傾けていらっしゃるからなんでしょうね。納得!!
「良いものは良いのです。伝わった誰かの心に残り、命と共に生きる記憶、そして感動。これからも、わたしは音楽を愛し、ていねいに耳を傾けてゆきたい、と改めて思いました。」
本当にそうですね。今年も、ななさんの歌声に何度も耳を傾けることができて幸せでした。滋賀の「竹の音ライブ」では、初めて、ななさんのglassをかけたお顔を拝見し、とても素敵だなぁと思いました。また、いつも清楚な感じの「ななさん」ですが、今回は笑いもとれるユーモアのある方なんだと思わされました。音楽には門外漢の私ですが、ななさんを通して少し身近になった気がします。
「須弥山と極楽」、毎日観ていますよ。これを観なければ「一日が始まらないし終わりません」。
ななさんのご健康と今後のご活躍を心からお祈り申し上げます。
コメント by 北村 信吾 — 2007/12/6 木曜日 @ 12:09:26
>北村信吾さま
こんばんは。
先日は遠く滋賀県までお越しくださり、本当にありがとうございました。
今年は何度も足を運んでいただき、心より御礼申し上げます。
来年は少しライブの数が減ると思いますが、またどこかでお目にかかれるとうれしいです。今後とも、応援よろしくお願いします。
でも…「須弥山と極楽」は、お恥ずかしい限りです。ははは。
追伸
ネコを飼っておられたのですね。メリーちゃんはこゆきに似てましたか~?(^-^)
コメント by ななぽぽ♪ — 2007/12/6 木曜日 @ 21:26:16
ななさま
はじめまして!「いそじ」を越えた九州のオバサンです。
二年程前、友人が「とても素敵な人が歌っているとても素敵な歌なの」と『あいのうた』をプレゼントしてくれました。それ以来、ななさんの歌声は、日々の暮らしの中の辛いとき、嬉しいとき、切ないとき……さまざまな時間を共有してくれています。
このダイアリーも時々のぞかせていただいて、なんて細やかな方なのだろうと、読むたびにななさんの魅力に引き込まれていきます。
若い頃、オフコースもハイファイセットもふきのとうも好きだった私は、確かに今もLPレコードを大切に持っていて、時々針をのせて聴いています。友人と旅行に行ったときには、あの頃の歌をを何曲も何曲も「泣いちゃいそうだね!!」と言いながら歌います。それらは10~20代の私たちの証。
そしてそれと同じように、今を生きている証として、私はななさんのCDを大切に聴いています。。貴女が音楽を愛し、想いをていねいに歌ってくださる方だということが、メロディや言葉からいっぱい伝わってくるから、この年齢になって貴女の歌と出会えたこと、心から感謝しています!
奈良からはちょっと遠いから、生でお声を聴かせていただく機会はなかなかありませんが、どうぞ、これからもお身体大切になさって、CDを通してやさしい歌声を聴かせてくださいネ。
かしこ
コメント by 夢の通い路 — 2007/12/16 日曜日 @ 13:09:22
>夢の通い路さま
はじめまして。書き込みありがとうございます。
「今も大切にLPレコードを…」とのこと、メッセージを読んで、何だかじーんとしました。それが本当の音楽への愛だと、わたしは思います。
そして、そんなふうに音楽に接しておられる方が、わたしの歌に耳を留めて下さって、こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、こつことがんばりますので、また時々このサイトにも遊びにいらして下さいね。
コメント by ななぽぽ♪ — 2007/12/16 日曜日 @ 23:50:13
こんにちは!!
可愛い猫ちゃん写真ですねぇ。
しばらく前にFM福島の放送を聞かせて頂きました。
素敵なライブを想像してしまいましたが…
私は、生ライブをお聞きした事がありませんので、
機会があれば?
【福島】裏磐梯高原でもライブをしてもらえる事を願っております。
これからも、素敵なライブ活動を心から願っております。
裏磐梯高原『星の雫』より
コメント by 星の雫 — 2007/12/18 火曜日 @ 8:53:49
>星の雫さま
こんにちは。
書き込みありがとうございます♪
こゆきを褒めていただけると、自分のことのようにうれしくなります。ははは。
福島は、ご縁があって何度か唄いに行かせていただきましたが「裏磐梯高原」という地名は、この度初めて知りました。今頃北国の山には、雪が積もっているのでしょうか。。。
いつか裏磐梯高原にも行けるよう、これからもがんばります!
コメント by ななぽぽ♪ — 2007/12/19 水曜日 @ 13:58:30