さよなら夏休み・1~京都編
先日、京都と東京の2か所で“さよなら夏休み”というタイトルのライブをしました。お越しくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました!
京都では、拾得(じっとく)という、老舗のライブハウスで演奏させていただきました。前回のダイアリーでもご紹介しましたが、このお店は、古い酒蔵を改造した歴史ある和風の建物で、出演者もお客さんも、知らず知らずのうちにくつろいでしまう、不思議な癒しを感じるお店なのです。数多くのミュージシャンが演奏を重ねて来たその古いステージの上には、一言では表現できないような、なにか大いなる息吹のようなものが宿っていて、歌を歌っているわたしの中にも、それまで自分が感じたこともないような、新たな力が生まれてくるのでした。
音楽は、音を出したその瞬間瞬間しか、その場に存在することができません。わたしたちが皆、はかなく消えてゆくこの一瞬を重ねて、生きているのと同じように。生まれては、消えてゆく。とどめることなど決してできない輝き。でも、時を越えてわたしたちに届く、誰かの魂のようなものが、空気のように、すぐそばに存在しているように感じられる時もあります。
拾得は、たくさんの“誰か”の“想い”が積もってできた不思議な音楽が、確かに流れている、そんな空間だとわたしは思いました。
今回は、ピアノの黒木千波留さんと、ベースの永塚博之さんと共に演奏したのですが、関西でのやなせななライブにお二人が出演してくださるのは初めてでした。わたしのふるさとの、大好きなお店で、新しい音を紡ぎ出すことができて、ほんとうにしあわせです。
そして何よりも、ライブに足を運んでくださったお客さまと出会えたこと。これ以上うれしいことはありません。以前からわたしの歌を応援してくださっている方、6月に発売されたCD「帰ろう。」を聴いて今回初めてライブを見に来てくださった方、偶然その場で耳を傾けてくださった方、そして地元の友人知人に、家族(笑)…。
あの場所に集う、たくさんのあたたかい心に触れて、そのまなざしに支えられ、わたしは今日もまた歌を歌うことができたんだな、と、体中で感じられた1日。このぬくもりが、わたしにとってかけがえのない宝物になるのです。
ありがとう。
(…つづく。)


ちなみに、8/2拾得ライブの演奏曲目は以下の通りです。
1.猫と夕月
2.魚の夢
3.さよなら夏休み
4.すずむし、ないた。
5.蜜柑
6.誕生日
7.街の灯
en.帰ろう。
お越しくださったみなさま、ありがとうございました!
コメント by 事務所より — 2004/8/9 月曜日 @ 23:25:14