New Album 「遠い約束」

『恋』

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少し前になりますが、2月14日はバレンタインデーでしたね。日本では、女性が男性にチョコレートを渡して、恋心やら愛やら感謝やらを伝える日、という通例になっています。

わたしは昔から、このバレンタインという行事が結構苦手でした。あからさまなハート型のチョコレートに、何かしらじらしさみたいなものを感じて、気恥ずかしくて。要はあまのじゃくなんですね(笑)。
でも、最近はそんな気持ちも少しずつ薄らいで来て、今年は例年になく、チョコやカードを贈りました。日ごろなかなか“ありがとう”を伝えられない人に、この機会を借りようと思いまして。おほほ。喜んでくれるかな、なんて、相手のニコニコ顔を想像するのは、なかなか楽しいものでした。

そういえば学生時代、バレンタインの日は、朝から男の子も女の子もそわそわしたものでしたね。わたしの通っていた学校では、数日前から先生が“チョコ持参禁止令”を出したりしてね。理由は「不公平な結果を防ぐため」だったような…。今となっては笑えます。
それでも、チョコをこっそりと鞄に忍ばせて、学校帰りにお目当ての男の子を待ち伏せする女の子たち。震える手でチョコを渡し、やっとの思いで告白する。いやあ、なんて甘酸っぱい想い出なんでしょ。

そんなことを思い出したから、とかいうわけではないのですが、今、銀色夏生さんの詩集を読んでいます。
わたし、中学生くらいの頃、夏生さんの大ファンで。読んだことがある方はわかると思うのですが、恋に恋する年頃にはたまらない詩なんですよねえ。
ひたすらせつなくて、甘くて、苦い。その当時は、読むだけで胸がきゅーん、でしたよ。ははは。

そして今、わたしはまたその甘くて苦いことばたちを、ゆっくりたどっているのです。
もう、恋に恋することもなくなり、シンデレラは王子様と結ばれた後、お城で“生活”をしなければならなかった、という現実を知る年齢になっているのにね。せつないことばには、やっぱりため息をついてしまう。

小さな喜びと悲しみを重ねる、平凡だけどしあわせな毎日。満ち足りた“愛”に支えられて暮らす日々の中で、ふと感じる一抹のさみしさ。この、足りない何かを探すような気持ち、誰しも一度は経験しているのでは。
そういえば、ひとりじゃさみしいのにほっといてほしくて、ひとりになるとあなたに会いたくなる…みたいな歌があったなあ。
恋”はきっと、そんなこころの中の、解けない問いの矛盾の隙間に、静かに存在しているのですね。…たぶん。
いずれにしても、恋は短きうたかたの夢。
ふう。

コメント (1) »
  1. あぁ、恋・・・。
    「小さな喜びと悲しみを重ねる、平凡だけどしあわせな毎日」って当たり前すぎて時々忘れてしまう。でもふとした時にじんわりしみてくるのです。つい欲張って「もっともっと」となるけれど、冷静に考えてみると充分すぎるくらい「し・あ・わ・せ」だったことに気づいちゃうのです。
    その時には遅いのかしら?
    ななさん、教えて。

    コメント by MN — 2005/2/18 金曜日 @ 11:14:01

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