『紅夢』
寒くなったりあたたかくなったり…何とも不安定なお天気が続きますね。きのうの関西は小春日和で、ぽかぽか陽気の中、庭でネコたちがはしゃいでいました。
少しずつ、春が近づいて来ているのですね。写真は、今わが家で満開のお花。種類わかりません。ワタクシ、実はお花オンチなのです。ほほ…(汗)。
数日前、何気なく見ていた深夜のテレビで、偶然「紅夢」という映画を見ました。1991年の中国・香港の合作で、監督はチャン・イーモウ、主演はコン・リー。
物語は1920年代の中国が舞台。ヒロインのスンリェンは19歳のインテリ学生でしたが、父親の急死で苦しくなった家計を助けるため、学業を断念して、大金持ちの第四夫人となります。4人の妻たちは、お屋敷内にそれぞれの家(院)を与えられ、夫であるその家の当主が、床を共にするために訪れる院の前にだけ、夜になると赤い提灯が灯されるしきたりになっています。外の世界から隔絶された中で、提灯が象徴する栄誉や権力の獲得に、一喜一憂する女たち。ヒロインも次第に、嫉妬と策略が渦巻くその醜い争いに巻き込まれ、結局はとてつもなく悲劇的な結末を迎えてしまうのです。
この作品は、ベネチア映画祭で銀獅子賞に選ばれているほか、様々な映画賞を受賞している名作の誉れ高い映画だったようで、わたしもエンドロールの最後まで、2時間以上テレビの前から動けませんでした。いやあ~素晴らしかった!
ストーリーそのものも、とても面白いのですが、何よりもその映像の美しさといったら格別です。屋敷内の映像がほとんどなのに、確かに季節の移り変わりを感じさせる空気感。中国の古い建物やインテリアの、少し翳のあるような独特の幽玄美。色のない夜の闇の、グレーの瓦屋根の間に浮かぶ、紅い提灯の鮮烈な印象…。もうたまりません。
久しぶりに映画を見て大興奮しました。このダイアリーを読んで興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひぜひ。オススメですよ!


日曜日、うふふ、ベッドで見ました。
わたし、年齢的に第二夫人に近いみたいでヒロインの態度にいらいらすることが無きにしも非ずだったのですがせつない映画でした。
提灯の紅い色、今でも目に焼きついています。
コメント by MN — 2005/3/7 月曜日 @ 15:36:14