『ルーツ』
暑い毎日が続きますね。みなさん夏バテしていませんか?わたしはよく食べているので、体は元気そのものですが、とにかく暑いので、昼間はその暑さをしのごうとするあまり、ぐうぐう寝てしまうのでした。いかん。
でも食べては寝てのくりかえし、というわけでは決してありません。ここしばらくは、本をく読んでいます。もっぱらノンフィクション。近頃まるで学生の頃のように、あれも知りたい、これも気になる…といった具合で、いろんなことに興味がわくのでした。その“なぜなに”に響く、ポケットサイズの「~新書」系をよく購入しています。中でも最近の一番のヒットは、上原善広さんの『被差別の食卓』(新潮新書)。頭ではなく、心に訴えかけて来るものがあり、引き込まれてついつい他のことを投げ出して、一気に読んでしまいました。読み終えた後には、かなりいろいろなことを考えさせられます。みなさんも機会があればぜひ。がつん、と来ます。オススメです。
その上原さんの本に描かれていたテーマのひとつとも重なっているのですが、最近わたしは自分のルーツのようなものについて、思いを巡らせるようになりました。ルーツとは。今わたしがここにいる、この瞬間に到るまでに、一体どんな人々の人生が繋がって続いて来たのか、というようなことですね。父母や祖母、親戚などに積極的に話を聞く毎日。
そんな中で、太平洋戦争中、戦地から祖父が送って来た手紙を読む機会に恵まれました。異国で病に倒れ、死期が迫っていた祖父は、家族の写真と、親鸞の『歎異抄』の本を送って欲しい、と祖母に宛てて書いていました。細い文字でした。
見知らぬ土地でひとり孤独な最期を迎えるとき、僧侶だった祖父をぎりぎりのところで支えていたのは、家族への愛と、信仰だったのかもしれません。
その祖父の思いを受け継ぎ、わたしの今がここにある。不思議な軌跡を知って、こらえきれずに泣きました。
追伸/今週末は、なら100年会館でのコンサートです。ふるさと・奈良のぬくもりを胸いっぱいに感じながら、“あいのうた”をお届けしたいと思っていますので、お近くの方はぜひぜひ!お越しくださいませ。心よりお待ちしております。

