New Album 「遠い約束」

ありがとう・1

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 16日吉祥寺スター・パインズ・カフェ、19日白石カフェミルトン、やなせななのライブを見に来てくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました! また、当日CDをお買い上げくださったみなさん! こちらもありがとうございます!

 ばたばたしていて、ダイアリーのアップが遅くなってしまいました。ごめんなさい。

 16日のスターパインズカフェは、“詩百の木”という、1999年から5年半にも渡って続けられてきたイベントの、なんと100回目だったのです! その記念すべき最終日に、わたしも出させていただくことができたのでした。ばんざーい!
 イベントのチラシには、第一回目から順に、出演された歴代アーチストの方々の名前がずらりと並んでいて、その軌跡を振り返ることができるようになっていました。その名前の中には、わたしが学生時代に好きだった歌を作った人の名前もあったりして…いやー圧巻でした!
 数多くの人々が、様々な“音”や“世界”を生み出してこられたこと、そしてその方々の名前のうしろには、耳を傾けていたお客さまの心が、たくさん存在していたこと。刻まれた“想い”の歴史に触れたわたしは、チラシを手に、不思議な感動をおぼえました。
 壁、柱、椅子、空気、そしてそこに集う人々の心――それらの上に、何層にも重なりあって、誰かの音楽が息づいていること。
 当日は、そんなことを心いっぱいで感じながら、素晴らしいミュージシャンの方々と同じステージの上で、わたしも歌が唄えてよかった。

 みなさん、ありがとう。

……つづく。

おしゃべりサラダ

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 入院生活を送っていたわたしも、無事に退院しました。
 病院から出たばかりの日は、町を歩くだけで、騒々しさと慌ただしさに面食らって、よろよろしていましたが、不思議なもので、またその空気にもすぐに慣れてしまいました。
 束の間の静かなる休息よ、さらば。

 と、いうわけで退院後、昨日は初のお出かけ。
 国立文楽劇場に、漫才コンビ・バッファロー吾郎さんのライブを見に行って来ました。ライブのタイトルは“おしゃべりサラダ”。その名の通り、トークイベントです。

 ちなみに、会場となった国立文楽劇場といえば、以前能楽の養成所に通っていた時、特別課外授業で文楽を見に行ったことがあるのです。文楽は、日本の伝統芸能で、1つの人形を3人掛かりで動かす、いわば豪華な人形劇。一時期夢中になり、この劇場にも何度か足を運んだので、わたしには思い出深い場所なのでした。写真は劇場入口のちょうちん。
 昨日は、その伝統芸能の舞台の上で、バッファロー吾郎さんが“おしゃべり”をする、という何だか不思議なライブでした。
 飾らない雰囲気で舞台に登場した、木村さん・竹若さんのおふたりは、あれやこれやと、くるくる変化する題材について、つまらない小細工は一切なしで、ノンストップでおしゃべりされるのです。くつろいだ(ように見える!)おふたりのトークに惹きつけられている内に、1時間半のライブはあっという間に終わりました。退院したてで、できる限り声を出してはいけないわたしも、おふたりの面白さには耐えきれずに、げらげら。しあわせなひとときでした。

 「笑う」ことは大切です。

 心がうつむきがちな時も、笑っているうちに、気がつけば気持ちは晴れやかになる。クダラナイ悩みはどこかへ吹っ飛んでしまいます。心が背負っている荷物の重さは、そう簡単には変わらないけれど、背負う力が湧いてくる。
 くいっと心を前に向けて、元気を出したい時は「笑う」に限る!とわたしは思います。

 いやいや、それにしても、なんでも“ライブ”が一番ですよ。今週16日は東京吉祥寺スター・パインズ・カフェ、19日は宮城・白石カフェミルトン、やなせななもライブです(笑)。
 いや本当に。元気いっぱいで、心よりみなさんをお待ちしております。どうぞよろしく!

なつかしい歌

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 前回のダイアリーにも書きましたが、現在わたしは入院しています。
 声を出すことを禁じられているので、人と会話をすることができません。看護士さんやお医者さんに短い返事をする以外は、始終黙っています。
 わたしを取り巻く周囲の世界との、直接的な交流がほとんどない毎日の中では、心に揺れが生じません。いらいらするようなことが一切ないので、怒ることはなく、またうれしいことも特にないので、笑わない。何かを考えるわけでもなく、ただぼんやりして、時を噛みしめるように過ごしているのです。
青い水の中に沈んで、ゆらゆら揺れているような。少しさみしいんだけど、静かで心地よい気分です。

 この静けさがいとおしくて、騒々しいテレビをつける気になれないことが多いので、食事の時以外、たいていは本を読んでいます。
 今日は、アーチスト門秀彦さんの『世界がこんなに騒がしい日には』という本を読みました。わたしは今まで門さんという方を知らなくて、作品も見たことはないのですが、入院前に書店でこの本を見つけ、最初の1ページにどきんとして、購入したのでした。
 その、第一印象の“どきん”は当たりだったようで、この本に描かれていた門さんの思いというものは、わたしにはなんとも衝撃的な内容でした。読んでいると感動して、はらはらと涙が流れることもありました。作品を近くで見たい、と強く思いました。
 本1冊を読み終えると、何かを作り出す人の“熱”のようなものに打たれて、わたしはしばらくぼーっとしてしまいました。

 作る、と言えば、わたしも歌を作るのです。
 何のために作るのか。
 何のために歌うのか。
 自分の中にこたえを持っていなければ作れないし歌えない、と、強く思う時があります。
 が、その一方で、こたえを探そうとして、なにか大いなる渇きのようなものがわたしをつき動かすから、歌を作り歌えるんだ、と、思う時もあるのです。
 でも。
 本から目を上げて空を見ると、ここはあまりに静かで、心がしんと冷たくなるのでした。わからない。

 不意に院内放送のスピーカーから、なつかしいメロディがオルゴールの音色で流れました。なんだったかな、この歌。曲名も思い出せないけれど、なつかしい歌。
 泣き出したいような、飛び上がりたいような、せつないような、笑い出したいような…くちゃくちゃな感情が、音楽に引っぱり出されて、わたしの中をくるくるまわります。
 どこから届いたかもわからない歌。でも、わたしの心に確かに生きる誰かの歌。

 こんなふうになりたい。
 漠然と、空に誓いました。

 花は、わたしの決意に素知らぬ顔。今日もやはり静かないちにち。

追伸/わたしにとって初めてのシングル「帰ろう。」が、入院中の6月2日に発売されました。お買い上げ下さったみなさん、ほんとうにありがとうございます。まだ手に取ったことのないみなさん、一人でもたくさんの方に聴いていただけるとうれしいです。ぜひぜひ! よろしくお願いします。

空の色

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 実は、つい先日手術を受けたため、しばらく入院することになりました。
 手術の翌日から、毎日、一言も話すことができなくなり、無言のまま診察を受けて、熱を計って、薬を飲んだり吸い込んだり、点滴を受けたり…あとは運ばれてくる食事を食べて、ひたすら寝るだけ、という生活を、ここ数日送っているのです。
 とはいえ、そこまで眠り続けられるわけもなく、たいていは本を読んで過ごしています。ちなみに今は、友人からもらった、三谷幸喜さんのエッセイを読んでます。いやぁ面白い。

 わたしが入院している病院は、いなか町の真ん中にどーんと建っているので、周囲に同じような高さの建造物がなく、窓からの眺めはとても良いのです。この病室からも、辺りの山や海、のほほんとした町並みがよく見えます。写真は、その風景。

 病室には、朝の7時ごろから消灯の9時ごろまで、絶えず音楽が流れています。癒し系のクラシックや、鳥のさえずり、オルゴールの音色など。本当にリラックスできる音です。
 病院のスタッフは、お医者さんも、看護士さんも、お茶を運んできてくれるおばさんも、みなさんとってもやさしくて、申し訳ないほどのいたれりつくせりぶり。特に、さまざまな面でお世話をしてくださる看護士さんたちに声を掛けていただくと、それだけで心強く、安心します。きっとこのお仕事は大変だろうけど、イキイキした彼女たちの表情と、テキパキした動きを見ていると、素敵なお仕事をされてるんだなあ、とつくづく思うのでした。

 それにしても、こんな暮らしを送るのは初めて。なんて言うのか、少し戸惑っています。
 なにしろ声を出して話すことができないので、安静という名のもと、ひとりきりでひたすらぼーっとしていなければなりません。
 ベッドに横になると、山や海や町は、窓枠の下に隠れてしまい、窓からは空だけが見えます。
 一日で、空の色がこんなに変化するなんて、知らなかった。
 ゆっくりと流れる雲を眺めながら、今しばらくの間は、なにかをごちゃごちゃ考えるのをやめよう、と思いました。

 静かに時が流れてゆきます。

京都ライブ

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 京都のLive Spot RAGでライブがありました。

 京都は、わたしが生まれた町で、その後、学生生活を送った場所でもあります。そしてまた、大学卒業後の音楽活動も京都を中心に行って来たので、わたしにとっては大変なじみの深い、いわば二番目のふるさとのような町なのです。道を歩いているだけで、そこかしこから、いろんな日々の思い出がわたしに語りかけて来る、大好きな町――。

 ライブに来て下さったたくさんのお客さまの中には、久しぶりに会う元気そうな友人の顔もちらほら見えました。ありがとう。そして、同じ空間を共に分かち合いながら、わたしたちの演奏にしばし耳を傾けてくださったすべてのみなさん、あらためて、ほんとうにありがとうございました。写真は、お客さまからいただいたお花です。

 ライブ会場では、6月2日に発売されるシングル「帰ろう。」を、一足先に販売させていただきました。CDを手にしてくださった方、ひとりひとりの暮らしは、わたし本体からは遠いけれど、そのわたしの知らない「どこか」に、わたしの作った歌が流れるのだなあ、と思うと、心の中に不思議なよろこびが湧き上がって来ます。これからも、ひとりでも多くの人に、届けられるといいな。

 ありがとうありがとう。

赤ちゃんと8ミリフィルム

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 ここ数年、赤ちゃんに出会う機会が増えました。
 わたしの周囲の、同年代の知人たちに、次々と子供が産まれ、みんなパパママ1年生となって、日々しあわせな悪戦苦闘を続けているようです。新米パパママには、我が子が笑った、泣いた、怒った、拗ねた、立った、座った…といった些細なすべてが大事件らしく、それらの姿を、写真やビデオに必死で収めています。その様子は、傍から見ていると少しばかり滑稽でもあり、同時にたいへんほほえましいものでした。

 かくいうわたしの両親も、30年近く前、わたしや兄弟の姿を、8ミリフィルムで撮影していたようです。つい最近、その映像を見る機会に恵まれました。色あせたフィルムには、今のわたしよりも若い両親の姿、そして、まんまるな赤んぼうのわたしが映っていました。さらに、わたしたちのうしろには、もう今はこの世にいない人たちが笑っている顔や、閉園となった遊園地、切り倒されてなくなった大木などが、いきいき存在しているさまが映し出されていたのです。

 何だか胸がしめつけられ、わたしはそのフィルムを直視できなくなりました。

 時は、流れてゆくのです。
 すべては移り変わり、ひとつとして形を変えないものなどないのです。
 生まれ、育ち、老い、そして死んでゆく。
 その去り行く命を受け継いで、またあたらしいいのちは生まれる。
 くりかえし、くりかえし。
 わたしたちの一生は、その大きな輪の中の、ほんの一点に過ぎないのかもしれません。

 わたしの目の前で、今、確かに生きる赤ちゃんの、はちきれんばかりの笑顔と、8ミリに映る、遠い誰かの笑顔が、わたしの中で重なり、そして、ひとつになりました。

 なぜだか涙があふれて、止まらなくなりました。

寄り道

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 昨日は、千葉県船橋市にある、きららホールという所でライブがありました。台風接近でかなり激しい雨が降っていた中、足を運んで下さったみなさま、ほんとうにありがとうございます。

 船橋駅のすぐ前に建つビルの中にある“きららホール”は、開館してまだ1年しか経っていない、ピカピカのホールです。今回は“寄り道ライブ”と名付けられた企画で、地元の方々が、ご近所から、またはお仕事帰りに、ちょこっと覗きに来るコンサート、といった雰囲気でした。

 足早に通り過ぎてしまったら、見えなくなってしまう大切なものは、実はたくさんあるような気がします。
 たとえば、道端に咲くちいさな花、ビルの向こうに光るたくさんの星、見知らぬ人が掛けてくれたやさしさ。
 立ち止まり、しばし見つめなければ、それらの輝きに触れることはできません。

 きららホールの館長さんをはじめスタッフの皆さんは、ほんの少しのあいだ“立ち止まる”ことで、人々の心の中に、ささやかな幸せが広がることを願って、この寄り道ライブシリーズを企画されているような気がしました。

 どこかの誰かの、寄り道の途中で、歌が歌えてよかった。耳を傾けて下さった方々のまなざしが、私の力になりました。

今日は台風も去ったのか、空は青空、太陽がきらきら輝く夏日和です。

ごあいさつ。

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“はじめまして”の方も、“おひさしぶり”の方も、みなさんこんにちは。やなせななです。
 このたび、ホームページがオープンしました! 早速見に来てくださったみなさま、ほんとにありがとうございます!
 このページでは、わたくしが日頃むにゃむにゃ考えたことや、ちょっとした身の回りのできごとなどを綴ってゆきたいと思ってます。お暇なとき、どうぞ遊びに来てやってくださいね。よろしくお願いします!

事務所より。

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 お待ちくださっていたみなさま、はじめまして。やなせななのオフィシャル・サイト、ついにオープンです。ここは本人がさまざまな出来事やメッセージをみなさまにお伝えする場ですが、まず最初に本人に成り代わり、よろしくお願いいたします。
 ごあいさつ代わりといってはなんですが、この写真が「帰ろう。」のジャケットです。色校正の紙を切って作ったものなので、まだ本物ではありませんが、雰囲気は伝わるでしょうか?
 では、これからここで展開されるやなせななワールドを、ぜひお楽しみくださいませ!

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