ただいま。
なぜでしょう。長い長い旅から帰って来たような気分。
大阪の晴れた夕空を見上げながら、大きく息を吸い込むと、かすかにキンモクセイの花の香り。わけもなく、はらはら泣けて来ました。不思議。
実は、このサイトのスケジュールでもご案内しておりましたが、先週わたしは3つの街でライブをさせていただいたのでした。12日は、前回のダイアリーでも書きました、尊敬する桑山哲也さんとの初共演となった京都ライブ。続いて14日は、出させていただくのが3度目となる、東京は吉祥寺のスター・パインズ・カフェさんでのライブ。そして17日は、宮城県白石市のカフェミルトンさんでの2度目のワンマンライブ。それぞれの街で、しばしのあいだ立ち止まり、耳を傾けてくださったすべてのみなさま、ほんとうにありがとうございました。
今回、わたしは歌いながら、たくさんの方の顔を見ました。はじめまして、の方。お久しぶり、の方。いつもお世話になってます、の方。直接ことばを交わすことのできなかった方も、もちろんたくさんありましたが、ライブという短い時間の中で、「こんにちは」と「ありがとう」をくりかえし、そのたびわたしは、出会えてとてもしあわせなのに、さようならがつらくて泣きたいような、そんな気持ちになりました。
短い人生の中で、たくさんの偶然が重なり合ってやっと出会えた、とおい誰かのこころ。2度と巡っては来ない一瞬を、惜しむこともなく、傲慢に、わたしは生きているけれど。
歌いながら、わたしの目の前に広がるまなざしに、こころいっぱい感じました。今ここで、あなたと出会えてよかった、と。
ほんとうにありがとうございました。わたしはしあわせです。またどこかでお会いできる日を、楽しみにしていますね。
そうして実際の時間よりも、長いながい旅から帰ったような気分になったわたし。家の玄関を開けると、飼いネコのたびおがちょこん、と座っていて、見ると、冬仕様の毛並みに生え変わり始めている様子。茶色のその毛は、くりまんじゅうみたいにつやつやで、あまりにもまん丸なので、思わず笑ってしまいました。
ただいま。

