New Album 「遠い約束」

『ありがとう。』

070126_0003~001.jpg先週の木曜日(1/25)、わたしは四国の香川県にある高松興正寺別院というお寺に呼んでいただき、「ご坊さんらいぶ2007」にてコンサートを致しました。四国で歌を歌うのは、今回が初めてです。
 わたしを高松に呼んでくれたのは、本日写真も載せました中原大道くん。大学時代の同級生です。必死で働き、必死で遊び、人生を全力で楽しんでいる、魅力溢れる浄土真宗のお坊さん。学生時代は、特別仲が良いというわけではなかったのですが、何年も前に、共通の友人を介してわたしの歌を知り、それ以来ずっと応援してくれていたそうです。
 
今回は法要の中にライブを組み込み、様々な趣向を凝らして、一般の方や若い方にも気軽にお寺に来てもらえるような催しを作られたとのこと。テーマは、日々への感謝。

「しあわせは掴むもの?上ばっかり見たってみつからないよ。しあわせは気づくもの。泣いたり、笑ったり、怒ったり。あたりまえの日々に、ありがとう。」

というキャッチコピーは、やなせの歌を聴いて、そこから作ってくださったそうです。

ひとりでも多くの方に足を運んでもらいたい一心で、お坊さんたちは、町中あちこち駆け回って宣伝されていたとのことです。 高松興正寺別院に着くと、大勢の若いお坊さん・尼さんたちが、額に汗して走り回っていました。お寺の本堂というよりは、活気あるイベント会場といった雰囲気。これは同じ尼さんとして、ひとつがんばらないと!と思いました。 

そして本番。本堂には大きなスクリーンが設置され、様々な映像と共に、わたしの歌の歌詞が流れるようになっていました。初めて聴く方や、耳の不自由なお年寄りでも、ことばがよくわかるようになっています。
わたしは畳の上に素足で立ち、1曲1曲ていねいに、お話をたくさんしながら歌いました。会場は満員の人。熱気に満ちていました。ふむふむと頷くお客さま、あたたかいことばを返してくれるおばちゃんたち。たくさんの真剣なまなざしに支えられ、ここで歌が歌えてよかったと思える一夜となりました。
お越しくださったみなさま、ご協力くださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
ライブの様子は、ギャラリーのページにもアップしてありますので、そちらもどうぞご覧くださいませ。 

【1/25セットリスト】
1.あいのうた
2.シチュー
3.誓い
4.蜜柑
5.冬のひまわり
6.街の灯 
アンコール・帰ろう。

終演後の打ち上げで、スタッフのお坊さんたちの中には、涙ぐんでいる方もありました。みんなで力を合わせ、必死でこのライブ法要を作ったのだということがよくわかり、わたしも思わずもらい泣きしそうになりました。 

ありがとう、か。わたしも歌の中では言えるけれど、実際の暮らしの中ではなかなか言えないことばです。ついつい上を見て、隣りを見て、ため息をついて、怒って…。そうそうかんたんに、ゆったりとした心で生きることなんてできません。わたしは尼さんだからといって、清く正しく強いわけではないのです。全く。 
でも、ありがたい。
ありがたいな。
あしたもまた、歌がうたえますように。
あの日は、そう思いました。心から。 

ありがとう。

 

『伝える。』

061120_2029~02.jpg先日のライブ後、友人宅の心優しき犬・リンと浮気してしまったため、どことなくぎくしゃくしていた我が家のネコたちとワタクシの関係も、今ではすっかり元通りとなりました。ほっ。にゃごにゃごとまとわり付かれ、毎日いっしょに眠っています。
本日の写真は、やなせ家自慢のお姫様・ゆきちゃん(メス・もうすぐ1歳)。かわいい顔して、めちゃくちゃおてんばです。 

ネコたちに囲まれながら、このところわたしはずっと歌を作っていました。
あーでもない、こーでもない…机に向かってうーんうーんとうなっているだけで、あっという間に数時間が過ぎてしまう、という毎日。昼夜逆転、お肌はボロボロ。
でも、その甲斐あって、2年の間ずっと書きたいと思っていた物語を、やっと1曲の歌にすることができました。まだ演奏できるまでの形にはなっていませんが、いずれ必ず、このダイアリーを読んでくださっているみなさまの前でも、お披露目できる日が来ると思います。 

そんな歌作りの合間の楽しみは、お笑い番組を見ること。
最近のお気に入りは、メッセンジャーという漫才コンビのボケ担当・黒田有さんです。
黒田さんは頭の回転が速くて、おもしろくて、かっこよくて、そしてどこかなつかしさを感じるような、何ともいえないあったかい雰囲気をお持ちなんですよねえ。うーん素敵だ…。
1月から始まったばかりのテレビ番組「くろだ荘の宴」(関西ローカル)を、ワタクシ楽しみに見ていて、毎回番組の中で、お料理上手の黒田さんが作る一品を、必ず真似て作っているのでありました。安くて簡単な工夫料理レシピで、これが家族にも好評なのです。

それにしても、やはり芸術・芸能は、表現者の人柄が大切だと思います。もちろん、人柄が良ければいい、というわけではなく、見る人を納得させるだけの、きちんとした技術あってのことですが。へたくそはいけません。だからといって、ただうまいだけの超絶技巧なんて、そんなものはどうだってよいのです。中身はからっぽだけど上手、では、それはへたくそと同じ。
表現者の「これだ」という意志に触れ、人柄に触れ、生き方に触れ、心が動かされる。芸術は、表現は、そういうものでなくちゃと、受け取り手としても、歌い手としても思います。

あるお笑いの作家さんが書いていました。舞台に上がった瞬間、相手に向かってものを表現し、影響を与え、己の意志を伝えているということを、意識していない芸人が多くて残念だ、と。確かにそうだな、と思います。漫才であれ、音楽であれ、誰かの前に立つならば、これが伝えたいことだ、伝えているのだ、という点だけは、明確にして、それをきちんと自覚しておかないといけませんね

。とかいって、エラソーにこんなことをくどくど書いてる場合ぢゃないのです。ワタクシもがんばらなければ。
 息抜きにお笑い番組を見ながらも、そんなことを考えたり考えなかったりしながら続けていた曲作りは、とりあえず昨日で一旦終了。やなせは今日から四国へ行って来ます!初上陸の香川県!本日夕方から、高松のお寺でライブをします。どなたでもお越しいただけますので、お近くの方は、観に来ていただけるとうれしいです。詳細は、スケジュールのページをご覧下さいませ。
 いつも心から、お待ちしております。

 

『運命の出会い』

070112_1011~0001.jpg先週の水曜(1/10)は、わたしが音楽を始めた街・京都のLive Spot RAGで、今年初めてのライブをいたしました(※他に2組出演)。伴奏は、以前いっしょにバンド活動をしていたピアニスト・浜崎ゆうりさんと、久々に。
寒い中お越しくださったみなさまの中には、数年ぶりに会うことができたなつかしい顔もあり、終演後はいつもよりはしゃいでしまいました。ありがとう。
 
【1/10セットリスト】
1.蕎麦屋(※中島みゆきさんのカバー)
2.砂の城(※Sionさんのカバー)
3.シチュー
4.人魚
5.冬のひまわり
6.街の灯

打ち上げで酔っ払ったワタクシは、ライブハウスから程近い、親友の家にお泊りに行くことにしました。しかし、居心地の良い彼女の家には、唯一問題が…。それは、犬を飼っていることです。
実はわたし、完全なるネコ派。ネコは大好きですが、犬(特に体の大きな種類)は苦手なのです。その理由としては、ワンワンと大きな声で吠えるから。尼さんとして檀家さんの家をお参りするとき、玄関につながれた番犬に、真剣な表情で吠えられることほど恐ろしいものはありません。それがトラウマになり、とにかく犬はダメで。しっぽをふりふりゴキゲンで突進して来られたとしても、怖くて「きゃあああああ」と逃げ回っていたわけです。これまで、親友の家に遊びに行くときにも、犬と顔を合わせずに済むよう、1つの部屋に閉じ込めてもらってまで避けていたのでした。 
でも、今回は何かの拍子にワンちゃんとばったり。ひええ!犬だああ!と、逃げようとしたわたしに、親友宅の犬のリン(メス・3歳)は、実にやさしく接してくれたのです。 …あれ?犬なのに怖くない。
リンは、ラブラドールレトリバーと柴犬の雑種の中型犬。美しい毛並みと、きりりとした顔を持つリンは、頭が良く、穏やかで、決して大きな声では吠えません。そして、人懐っこくとても甘えん坊で、愛想の良い子でした。
犬なんて怖い、という先入観でいっぱいだったわたしの心を、リンは少しずつ解きほぐしてくれて、いつしか心も通じ合い、気がつけば、すっかりなかよくなってしまったというわけです。
犬に顔を舐められて笑ったのも、犬と会話ができたのも、犬に抱きついたのも、犬と並んで眠ったのも、すべてが生まれて初めてのことでした。こんな経験をするなんて、我ながらびっくり。わたしの人生を変えた、まさに運命の出会い!ありがとうね、リン。
この世には、まだまだわたしの知らないしあわせなこと、素敵なことが、きっとたくさんあるんだろうな、と思えた一夜でした。 
本日の写真は、朝わたしとリンが寝ているところを、親友がパシャリ。やなせの恥ずべき真剣寝顔はさておき(ぐへへ)ワンちゃんの隣りで安心し切っている姿を納めた、記念すべき1枚なのです。

帰り際はリンとひしと抱き合い、別れを惜しみながら帰宅すると、我が家のネコたちが、いつもの通り、鳴きながらわたしに寄って来ました。
「留守にしてたんか」「さみしかったで」といわんばかりに、体をすりつけ、にゃーにゃーにゃ…にゃ?「何このにおい…?」甘えた表情が一変。不審そうに、わたしの洋服のにおいを嗅ぎまわるネコたち。やばい。犬のにおいに反応しているんだ。
リンとの浮気がばれたワタクシは、なんとも気まずく、そんなネコたちの鋭いまなざしが怖くて、一日中まともに目を合わせられませんでした…とさ。

『あけましておめでとうございます。』

070105_0854~01.jpgこんにちは2007年。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
あけましておめでとう!
みなさまはどんなお正月をお過ごしになりましたか?
わたしは、新年をお友達のお寺で迎えました。みんなでわいわいごはんを食べ、31日の23時頃から境内にある鐘をつき(除夜の鐘)、その後本堂でお念仏。なむあみだぶなむあみだぶ…と唱えている間に、年を越しました。

お寺によっていろいろと行事は異なると思うのですが、わたしが暮らすお寺(注※やなせは僧侶で、家はお寺です)には鐘つき堂がなく、年末年始に特に法要はしません。本堂は閉めて、ひっそりと新年を迎えます。
でも、今回おジャマしたお寺では、年越し法要は大きなイベントのようで、寒い中、たくさんの檀家さんがお参りされていました。みんなでぽくぽくと木魚を叩き、ただ一心になむあみだぶつを繰り返していると、心の中が次第にからっぽになり、実にすがすがしい気持ちで、あたらしい年を迎えることができました。
やはり、かみさまほとけさまに手を合わせるって素敵なことだなー、と改めて強く感じたいちにち。西迎院のみなさま、あたたかいひとときを、どうもありがとう。最後はかわいいお守りまでいただきました。ワタクシ厄年ですが、今年はこのお念仏パワーで、なにか良いことありそうな。うふふん。 

そうなんです。昨年は連続ダウンのやなせでしたが。今年は!あれもやりますこれもやりますどんどんやります。がんばります。
 と、いうわけで、新年1回目のライブは今月10日(水)、場所はわたしが音楽活動を始めた場所・京都から(※対バン2組あり)。オリジナル曲の他に、つらいとき、苦しいとき、わたしが聴いて元気付けられた応援ソングもカバーする予定です。
何がなんでも、力ずくでも、良い年にしてやるのだ。という決意を込めておるのです。

まあ、そうは言ってもへこたれることも多々あるでしょう。
かなしみを知るたび、人は明るい未来を無邪気に夢見ることなど、できなくなってしまうものだ、と近頃は考えます。すぐに、臆病虫がぴいぴい泣く。
でも、こんな弱っちいワタクシですが、何かに押しつぶされたり、クダラナイものに流されてしまったりせず、とにかく自分の速度を守って、着実に歩んでゆきたいと思っています。
 どこかで歌うときは、お越しいただければ幸いです。いつもお待ちしています。 

本年もやなせななを、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

【追伸】1/10の詳細は、スケジュールのページをご覧くださいませ。

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