New Album 「遠い約束」

Diary『まんが大好き。』

愛読まんがたちここ最近のワタクシのお楽しみは、漫画。
特にやなせは寝つきがあまり良くないので、布団に入ってから眠くなるまで、しばし漫画を読むことは日課です。

もともと、幼い頃から人並みに漫画は好きでした。兄の影響で、読むのはほとんどが少年向けのもの。当時は、兄が買って来てくれる週刊ジャンプが何よりの楽しみでした。キン肉マン、キャプテン翼、魁男塾、北斗の拳、ブラックエンジェルズ…続きが読みたくて、1週間が待ち遠しかったことを覚えています。
しかし、大人になると、漫画に対する興味がなくなり、いつしかほとんど読まなくなっていたのです。

そんなわたしが、漫画本を手にしたきっかけは、健康のために通い始めたスポーツジムでのこと。長時間の有酸素運動を目的として、椅子式の自転車こぎマシンに乗るとき、ただひたすら車輪をこいでいるだけではあまりに退屈なので、適当な漫画を買って読み始めたのが、再びハマり始めたきっかけとなりました。
と、言っても、読むのはほとんどが昔の漫画。最近は古い名作が文庫本サイズでいろいろと出版されているので、それらを買って読んでいます。

最初に夢中になったのは、里中満知子さんの「天上の虹」でした。
これは持統天皇が主人公の歴史モノで、大化の改新から数年間の、日本の政治の世界が描かれているのです。万葉集の中の美しい古歌が、非常にわかりやすく書かれており、その歌から里中さんが解釈され、作られてゆく登場人物は魅力的で、様々な人間模様が、これまた面白い!
奈良県に住んでいると、近所に古墳を見ることも珍しくありませんが、ああいった古い遺跡の中では、遠い誰かの恋や愛や、政治的対立なんかがあったんだろうな、なんてリアルに考えさせられて、何だかわくわくしてしまい、思わず日本史の教科書を読み返してしまったくらいでした。

次にハマったのは、高橋よしひろさん作・「銀牙~流れ星銀」という、わたしが幼い頃大好きだった少年漫画。
先ほど書いた週刊ジャンプに連載されていたもので、犬が徒党を組んで、悪い熊や狼の軍団をやっつける、という非常に現実離れした物語なのですが、昔読んだというなつかしさもあって、どんどん引き込まれてしまいました。すごく個性的な犬たちが登場し、その犬同士に熱い友情が芽生えたりして、なかなか素敵なストーリーなんですが…。
これ、戦闘モノなんですよねー。なので、犬が熊や何やらとの戦いで、ばったばったと死んでゆくんです。ギャワーンとか言いながら、血まみれになって吹っ飛ばされたりするわけです。むむむ…何てかわいそうなんだ…。途中から、その残酷さに耐え切れなくなり、読むのをやめてしまいました。

その反動で読み始めたのは、ほのぼの動物系漫画。
中でも、子猫のチーと飼い主一家の交流を描いた、こなみかなたさん作の「チーズ・スイート・ホーム」は、猫好きにはたまらないエピソードがいっぱいで、くりかえし読んでしまう作品です。全編カラーの超かわいい絵と、これといって特別な事件があるわけではなく、ただ日々の暮らしが描かれた物語は、読んでいるだけで心ほのぼの。癒されます。

そして現在。夢中になっているのは、藤子不二雄作品です。
最近本屋さんでよく見かける、「笑ウせえるすまん」を始めとする安孫子さんのブラックユーモア系と、藤本さんの短編集。これ、すごいです。めっちゃおもしろい。今までは、藤子不二雄といえば「ドラえもん」くらいしか知らなかったけど、ここにあるのは大人のための物語。ヒヤリとする、不思議な世界が広がっていて、善悪って何だろう、とか、人生って何だろう、とか、地球の将来はどうなるんだろう、とか、いろいろいろいろ考えてしまいます。寝る前に読むと、余計に目が冴えて困るくらい、心にずしりと圧し掛かって来ます。

そんなこんなで、漫画は生活に欠かせないものになり始めているのでした。
現実を忘れてのめり込み、いつしか、ジムでマシンに乗ることよりも、眠ることよりも、歌うこ…とにかく何よりも、漫画を読むことを優先するようになっているのですから、いいんだか悪いんだか。
いや、それよりも、30代独身女子、昼間から漫画片手に有酸素運動って。
いいんだか悪いんだか。

Diary『街角美術館』

黄色いバラ

 先週の日曜日、6月3日は、京都三条御幸町角にある1928ビル3階「ART COMPLEX」にて“シアター・ザ・フェンス meets やなせなな~遠い約束”と題した公演を行いました。
これは、わたしの大学時代の恩師が主宰する劇団シアター・ザ・フェンス(※プレイバックシアターを演じる劇団)と、やなせななのコンサートのコラボという企画で、去年の11月頃から構想を練り始め、紆余曲折を経ながらも、どうにかこうにか実現しました。
今回は、準備の段階から不慣れな点が多々あり、かなり苦戦しましたが、いろいろな方の助けや支え、出演者同士の協力もあって、当日の客席はは立ち見が出るほどの満員御礼!ほんとうにうれしかったです。実験的な内容で、いただいた感想もさまざまでしたが、私自身は今できることを出し尽くし、大変勉強になった企画となりました。

お忙しい中、足を運んでくださったみなさま、本当にほんとうにありがとうございました。

この公演で、かなり力を入れて作ったのが宣伝チラシでした。
演劇や舞踏の公演の宣伝美術は、音楽のそれとは一線を画するものだと今回感じたのですが、たとえ小規模な公演でも、チラシそのものが既に芸術作品、と言えるほどの、大変高いクオリティを持ったものがほとんどなんです。少々無理をしてでも、宣伝美術にかなりのお金をかけたりすることも少なくないと聞きました。参考のために手にしたものの中には、ぱっと人目を惹き、「何?何?」と見る方の想像力をかき立てるものや、額縁に入れて飾っていても、インテリアとして充分素敵なものがたくさんありました。
今回は、音楽の公演というよりは劇に重きを置いていたので、芝居や舞踏の宣伝美術を数多く手がけておられる清水俊洋さんという方にお願いして、チラシを制作していただきました。

この劇のチラシを始め、このところわたしはデザインの場面に立ち会うことが多くなりました。
チラシ、CDジャケット、歌詞カード、ホームページ…デザイナーさんにお任せするとはいえ、 チェックの段階ではいろいろなことが気になったりするものです。角度ひとつ、改行ひとつ、文字ひとつ。小さな違いが、大きな差を生み出します。受け取る側にはわからない程度の、ほんのちょっとのことなんですが、こだわりを捨てずに作ると、わずかな違いで「良い感じ」が伝わったりするんですから、やはりその差は重要です。

こういう作業の現場を少し知ると、街を歩いていても、今までより宣伝ポスターなどに目が行くようになりました。おお、こういう字体にしているとかわいいな、とか、こんなレイアウトは素敵だな、とか。
そんな細かいことばかりでなく、わあ!この絵いいなあ!と感じる機会が増えました。今まで注意を払っていなかったけれど、街は魅力的な作品でいっぱいです。

きのう、わたしの地元の電車(近畿日本鉄道)の駅で、その鉄道会社の企業ポスターみたいなものを見かけました。
真ん中に白と黒のチェック模様のちいさな電車の写真(絵?)と、レトロな文字で「チェックの電車」と書かれていて、他に余計なものは描かれておらず、すっきりしているんです。全体の色は、薄い緑色だったかな…。
内容は、電車を定期検査していますから安全です、というような意味だったと思うんですけど、それより何より、その画が素敵なポスターでした。近鉄ご利用の方は、一度チェックしてみてくださいね。

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